家庭内の設備で故障が発生した場合

家庭内の設備は、思わぬタイミングで故障が発生することがあります。トラブルが起きたら慌てて修理会社に連絡する人が大半ですが、まずは本当に外部への依頼が必要なのかを考えることが先決です。切り分けが難しいケースも多いのですが、素人には分からないようなシステム面での問題が発生している時には、下手に手を出さないことをお勧めします。自分なりに修理をしようと手を加えたことで、かえって状況を悪化させて取り返しのつかない事態に陥ることもあります。

特に、内部がコンピューター制御されているようなものは、専門的な知識が無いと対処できません。専門的な知識がスキルの要る故障の場合には、購入先に連絡を入れて支持を仰ぎましょう。トラブル発生時に派遣されてくるスタッフは、そのシステムに精通していますのであとは任せておけば安心です。到着までの時間がかかる場合には、その間にどのような応急処置をしたら良いのかを併せて聞いておくことも大切です。

待っている間に状況が変わると焦って余計なことをしてしまいがちであり、修理の手間が余計にかかってしまう可能性もあります。一般的に家庭内の故障で直しやすいのは、水漏れや詰まり等です。水漏れは水場のあらゆる場所で発生し、キッチン・お風呂場・洗面台・トイレ等の発生場所によって原因が少しずつ異なります。これらに共通して言えるのは、落ち着いて対処するためにまずは水栓をしっかりと閉めることが最初にやるべきことという点です。

水栓を閉めるとそれ以上の水漏れは発生しなくなり、時間的な猶予ができます。その間に業者に来てもらおうとしている時でも、状況の悪化を心配しなくても良いので気持ちが楽になります。原因として多いのはパッキンの劣化ですが、パッキンは新品と交換することで改善できますし、ナットの緩みが原因なら締めなおすだけでOKです。詰まりの場合、例えばキッチンなら野菜くず等の調理カスが入り込んでいることも多いので、目視で確認できる範囲を綺麗にします。

見えない部分が問題なら、キッチン専用の洗剤を投入してしばらく待ち、大量の水を流し込んだら改善されているはずです。お風呂場にも専用の洗剤が売られていますので、詰まりを解消したい時には専用洗剤を使用しましょう。トイレの詰まりは子供のおもちゃや汚物が入っていることが多いので、ラバーカップで取り除きます。ラバーカップで届かない範囲の場合には、やはり洗剤で溶かすのが現実的です。